青森エコサイクル産業協同組合について

理事長あいさつ

青森県では、ベビーホタテの養殖・加工業が盛んですが、加工の際には貝殻が発生し、その量は、年間およそ4~5万トンと言われております。
排出された貝殻は、食べられないからと邪魔者扱いされ、せっかくの海の恵みを、長年、有効利用できずにいました。
そこで、ホタテ加工業者有志が集まり、ホタテ加工業者としての責任を果たすべく、当組合を設立し、貝殻の利用価値を求め、これまで模索して参りました。
当初は、貝殻と、ホタテ産業と同様、青森県で盛んな産業である、リンゴのジュース加工の際に発生する搾りかすを利用し、環境にやさしい凍結防止剤を開発するという事業に取り組んでおりましたが、現在は、貝殻の様々な可能性に着目し、貝殻単体を加工し、様々な製品を製造しております。
現在では、当組合に限らず、様々な貝殻の再利用方法が確立されておりますが、当組合は、貝殻に付加価値をつけるべく、加工し製品とするスタンスを、15年以上続けております。
皆様のSDGsへの取り組みに、微力ではございますが、当組合の製品でお手伝いできれば、幸いです。

青森エコサイクル産業協同組合
理事長 石川栄一

理事長

組合概要

組合事務所外観
組合工場外観
名称 青森エコサイクル産業協同組合
(アオモリエコサイクルサンギョウキョウドウクミアイ)
(英文社名 AOMORI ECOLOGICAL RECYCLE INDUSTRIAL ASSOCIATION)
住所 〒030-0134 青森県青森市大字合子沢字松森259-19 (青森中核工業団地内)

連絡先 tel. 017-764-2131
fax. 017-728-2815
代表者 石川栄一
設立 2002年1月21日
組合員数 8社
事業内容 ホタテ加工の際に発生する貝殻の共同販売
ホタテ貝殻の再資源化に向けての研究開発
ホタテ貝殻を原料とした非塩素系凍結防止剤、土壌改良材等の製造

沿革

2002.1.21 法人登記
2002.8 ホタテ貝殻を利用した非塩素系凍結防止剤の研究開発を開始
青森県工業総合研究センター、(株)ジョイ・ワールド・パシフィック、(株)新国土開発研究所、北里大学獣医畜産学部との共同研究
2006.4 ホタテ貝殻を利用した凍結防止剤、土壌改良材等の製造プラントの建設開始
2007.3 製造プラント竣工・操業開始
2009.7 食品添加物製造業許可取得
2019.3 青森ハサップ認証取得(認証取得工程:貝殻焼成カルシウム製造工程)

組合員

(株)ヤマイシ

業種 食品卸売業・水産加工業(ホタテ加工等)・ホテル業・冷蔵倉庫業・キャッシュ&キャリー店
代表者 代表取締役 石川栄一
住所 〒030-0136
青森市大字牛館字松枝52-1
tel. 017-764-2700
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(有)泰幸商事

業種 ホタテ加工業
代表者 代表取締役 長谷川恒吉
住所 〒030-0921
青森市原別6-2-3
tel. 017-736-2566
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(株)山神

業種 食品加工業(ホタテ加工等)
代表者 代表取締役 神武徳
住所 〒038-0052
青森市大字油川字岡田262-5
tel. 017-763-3380
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日海水産㈱(青森工場)

業種 水産食材製造卸売業(ホタテ加工等)
代表者 青森工場長 吉川聖二
住所 〒030-0901
青森市港町3-3-31
tel. 017-742-1402
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中水青森中央水産(株)

業種 鮮魚、冷凍魚、塩干魚、加工食品等の仲卸業者、売買参加者への卸売業務
代表者 代表取締役 石川栄一
住所 〒030-0183
青森市卸町1-1
青森市中央卸売市場内
tel. 017-738-1181(代)
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(協)青森フードサービスセンター

業種 共同保管、共同加工、共同配送
代表者 代表取締役 石川栄一
住所 〒030-0136
青森市大字牛館字松枝52-1
tel. 017-764-1475

石川商事(株)

業種 アオモリボウル
代表者 代表取締役 石川栄一
住所 〒030-0803
青森市安方1-9-15
tel. 017-722-8131(代)
公式ウェブサイトはこちら

中水商事(株)

業種 冷蔵倉庫業・一般区域貨物運送事業・水産物卸
代表者 代表取締役 石川栄一
住所 〒030-0135
青森市新町野字幾田22-1
tel. 017-738-4625

SDGsへの取り組み

SDGsアイコン3

3 すべての人に健康と福祉を

職員が心身ともに健康で働けるよう、1年に1度、職員の健康診断を実施し、産業医の意見を聞きながら、再検査が必要な職員には、医療機関の受診を強く薦めています。

SDGsアイコン3

8 働きがいも 経済成長も

8.8 移住労働者、特に女性の移住労働者や不安定な雇用状態にある人々を含め、すべての労働者を対象に、労働基本権を保護し安全・安心な労働環境を促進する。

当組合では、残業はほとんど無く、また、有給休暇消化率は100%です。職員は、終業後や有給休暇を利用し、趣味や家族サービスなどを楽しんでいます。

SDGsアイコン3

12 つくる責任 つかう責任

12.2 2030年までに、天然資源の持続可能な管理と効率的な利用を実現する。

当組合では、これまで邪魔者扱いされてきたホタテ貝殻を、洗浄・乾燥・粉砕などにより、良質な粉末に加工しています。
これにより、様々な分野で幅広くご利用いただけるようになり、貝殻の効率的な利用に貢献しております。

12.5 2030年までに、廃棄物の発生を、予防、削減(リデュース)、再生利用(リサイクル)や再利用(リユース)により大幅に減らす。

当組合では、ホタテ加工業者様から排出されるホタテ貝殻を、有価物として購入し、加工を行っています。
これにより、加工業者様のホタテ貝殻処理に貢献しております。

SDGsアイコン3

14 海の豊かさを守ろう

海の恵みであるホタテを、余すことなく皆様のお役に立てるために、中身はホタテ加工業者、貝殻は当組合で、それぞれ加工・販売し、海洋資源を有効的に利用しています。
この活動は、ホタテ加工業者の貝殻処理に係る費用面・労力面の問題解消の一助となっています。
また、近年では、当組合の商品は、プラスチックフィラーとして一部利用されており、プラスチック使用量の低減にも貢献しております。

茨城県北茨城市中郷町の屋外周遊型リサイクル展示施設整備工事のアスファルト舗装に、当組合のホタテチップが使用されました。(ホタテ貝殻含有15%)

ホタテチップのおかげで、白い舗装となり、見た目がキレイで、夏でも涼し気です。(施工業者様:㈱佐藤渡辺 茨城営業所様)

茨城県北茨城市中郷町の屋外周遊型リサイクル展示施設
ホタテチップ使用のアスファルト舗装

工事現場付近の道路などでよく目にするこのリング、ドライバーへ注意喚起する目的で使用されている「ピタリング」という商品ですが、このリングにも、ホタテ貝殻の粉末が使用されています。プラスチックの使用量が軽減され、環境にやさしい商品です。(メーカー:上北建設(株)様)

工事現場付近の道路などでよく目にするリング
ドライバーへ注意喚起する目的で使用されている「ピタリング」

「ホタテで元気」が酸性土壌の緑化に役立っています!

ロンタイ㈱様では、「植生シートや植生マット(※)」(植物の種を装着したシートやマット)を用いて、植物による法面保護を行っています。

この植生シートや植生マットによって日本全国の法面が緑化されていますが、中には植物の生育に適さない現場もあります。特に酸性が強い土壌では、植物が育ちにくく緑化が困難です。

そのような酸性土壌の緑化の際に、当組合の製品「ホタテで元気」が使用されています。
植生シートや植生マットを製造するときに、「ホタテで元気」を一緒に入れる方法や、施工する前の地面に「ホタテで元気」を散布する方法などで、使用されています。
酸性土壌は植物が生育しにくい環境ですが、「ホタテで元気」の土壌改良効果により、緑化できています。

施工直後

地面に「ホタテで元気」を散布した現場
(施工直後)

施工から8か月後

よく緑化され、緑色がキレイです
(施工から8か月後)

茨城県北茨城市中郷町の屋外周遊型リサイクル展示施設

地面に「ホタテで元気」を散布した現場
写真左下の地面が白くなっているのが、
「ホタテで元気」です

(※)植生シート、植生マットとは、植物で法面を保護するための製品です。災害による土砂崩れが起きた現場や、道路を造成した際にできる道路脇の斜面など、土が流れないよう何らかの方法で保護する必要がありますが、コンクリートやブロックでの保護ではなく、植物で緑化するという環境に優しい方法で法面を保護するために、植生シートや植生マットが使用されています。

SDGs青森ロゴ

令和5年1月6日に、青森県SDGs取組宣言登録制度の認定を頂きました。

青森県SDGs取組宣言登録制度…青森県では、県内企業などがSDGsのゴールの達成に向けて取り組むことを宣言し、そのゴールの達成に向けて行っている具体的な取組みの「見える化」を図ることを目的とする「青森県SDGs取組宣言登録制度」を創設しました。SDGsに取り組んでいる県内企業等(企業、団体、個人事業主)が登録されています。
※制度の内容は、青森県SDGs取組宣言登録制度 - 青森県庁ホームページ (aomori.lg.jp)
※「SDGs」とは、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」(2015年9月国連サミット採択)に記載された、17のゴール及び169のターゲットから構成される2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標をいいます。